相変わらず地震が多いです。
今年度に入って、震度5以上の地震が毎月…
今年度(2016年4月〜)に入ってから毎月、
日本のどこかで震度5以上の地震が発生してます。
熊本地震以来、震度5以上が広範囲に
産経WEST_2016.10.21
日本気象協会 過去の地震情報
(震度5以上_11月24日現在_随時更新)
さて、ある程度の揺れを感じる地震が発生した時に、
利用者の状況、みなさんの施設ではいかがでしたか?
一部の施設では、フリーズや、飛び跳ねる、大声を出す、
暴れるなどのパニックになってしまった、と聞く一方で、
問題なくスムーズに避難行動をとれたところや、
「いつもの行動!」の掛け声一つで、
各自で行動できたという施設もあります。
その違いは一体何でしょうか?
経験している、知っているが重要
災害発生時というのは非常時です。
いつもと違うこと、知らないことに対して、
一部の障がい特性をもつかたたちは
過敏に反応してしまいます。
そうならないためには、利用者に対し経験をさせたり、
知っている状態にする、ということが重要です。
例えば、最近よく聞くのが、携帯電話やスマートフォンの
緊急地震速報の音で怖がってしまうケースです。
初めて聞く音で、不安になったり怖がったりしてしまうそうです。
今まで聞いたことのない音が、
ある程度の音量でいきなり鳴るのですから、
それも仕方がありません。
不安になったり怖がったりさせないために、
報知音を事前に聞かせておくことをおすすめします。
報知音を確認しておきましょう
携帯電話の緊急地震速報は、テレビ・ラジオとは別の報知音を使用しています(各社共通です)。
緊急地震速報が放送されたことがすぐにわかるよう、携帯電話の報知音(NTTドコモのページ)を確認しておきましょう。
(ご利用イメージムービーで音を確認することができます。)
”音”ということでいえば、警報装置や非常ベルなど、他の音が発生するものもあります。
インターネットで検索をすれば、これらの音のサンプルは、容易に見つけることができます。
※音を聞かせるときは音量に注意してください。
過敏な方がいる場合には、小さな音から少しずつ大きくしていくなどの調整をしましょう。
少しづつ慣れさせることが大切
上記の”音”の要素以外にも、どのような災害があるのか、
発生時にどうすればいいのか、を利用者に対して伝えていくことが重要です。
しかし、一度に覚えたり、慣れたりすることは
難しい場合も多いと思います。
その場合は、一度に詰め込まずに、
集中力が続く時間の中で、
理解の出来る範囲に分けて、
回数を重ねて伝えるようにしましょう。
例えば、普段行っているプログラムの中に、
少しずつ取り入れてみてはどうでしょうか。
よくある防災訓練という改まった形ではなく、
プログラムの中に混ぜることで、
利用者に無理のない範囲で伝えていくことが出来ます。
(これも防災訓練の一部ですが)
少しずつでも取り組んでいくことで、災害発生時の行動に大きな差がでてきます。
一度にではなく、できることから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。